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神社の結婚式
神前式の結婚写真は神様の存在を意識して撮影することが大切です。
神社ごとに結婚写真撮影の取り決めがあるため個々に確認して対応しています。おおむね統一されたルールとしては
- 神棚に向かって撮影してはいけない
- 式次第の「祝詞奏上」まで撮影しない
以上2つのルールは厳格に守られており写真を撮る場合は「カメラマン」を始め参列者も注意しなくてはいけません。神社では「中心は神の道」となっており、中央からの撮影はNGとなります。そのため神社の結婚写真が不慣れなカメラマンの場合注意を受ける場合があります。
筆者は数々の名門神社で撮影を行なっていますので対応を熟知しております。神社との応対も安心しておまかせください。
フラシュなしだから撮れる美がある
一度しかない瞬間を切り取れるカメラ、それはフラッシュを使わない高性能レンズを付けたプロ用機材に他なりません。
当アトリエの使用カメラはキャノン、レンズはウェディングカメラマン憧れの高性能キャノン85ミリ F1.2です。
実はウェディングカメラマンの使用カメラの大勢はキャノンです。なぜなら色が美しく、特に肌色やピンク系の発色が上品で滑らかな表現ができるからです(個人の意見です)。そのため花嫁様を美しく撮影できます。
神社の室内は暗くフラシュなしでは撮影できません。
しかしフラッシュを使うとはっきり写る反面、光が手前から強く当たるので、背景が暗くなったり、立体感がなくなり美しくありません。
そこで必要になるのが暗くてもノンフラシュで撮影できる高性能レンズです。当アトリエではキャノンでも最高レベルのレンズを使うことによってこのことを解決しました。
※写真右上 ノンフラッシュだと手前から背景まで明るく撮れる
この2枚の写真は「同日、同時刻」に撮影したものです。フラッシュなしの高性能レンズで撮った写真は新郎、新婦、背景ともに光に満ち室内の様子がよく分かります。
一方、フラッシュありは「新郎、新婦」のみに光が当たり背景がつぶれてしまいました。これは今回のみ起こったのではなく必ず起こる現象です。
筆者は一人で撮影する場合は2台のカメラを素早く持ち替えてフラッシュあり、なし両方撮るようにしています。忙しい撮影となりますが、結婚式は撮り直しが効かないため万全を期して対応します。
感動を撮るには「優れたテクニック+優れた機材+キャリア」そして誠意を持って撮影することです。
確実に撮るフラッシュ撮影!美しく撮るノンフラッシュ撮影!
そのため2代のカメラを準備し、一台はフラッシあり、もう一台はフラッシュなしとしています。
神前式の式次第
神社での結婚式の進行を覚えましょう。
- 参進(さんしん)
「雅楽(ががく)」演奏の中、ご新郎、ご新婦は先導者に連れられて、参道を本殿へ向かって歩いて行きます。神社にもよりますが、ご両家の参列者がこの後について歩く場合と、先に本殿にはいり待機する場合があります。このシーンは撮影可能です。
- 修祓(しゅばつ)
ご婚儀(結婚)の神事を行うのでお祓いをします。心や身を清めることが大切です。この時点では撮影してはいけません。 - 献饌(けんせん)
これから神事を行うにあたってお供え物を召し上がって頂きます。 - 祝詞奏上(のりとそうじょう)
本日からお二人は夫婦になることを神様に感謝する心を持ちます。そして今後、助け合い、励ましあい、仲良く暮らせるように誓い、ご祈願します。(ここまで撮影禁止です) - 三献の儀(さんこんのぎ)
固めの盃はお二人の結びつきをより確かにするように行われます。大中小と3回行います。この盃の受ける順番は決まっていますが進行に任せておけば大丈夫です。
- 誓詞奉読(せいしほうどく)
夫婦として永遠の契りを誓います。
ご新郎が右手に立ち、ご新婦が左手に立ちます。そして宣誓書を読み上げます。 - 玉串奉奠(たまぐしほうてん)
玉串を奉り御神徳を授かります。
お二人も玉串を神棚に捧げ、二礼二拍手一礼します。 - 指輪交換(ゆびわこうかん)
指輪の交換はご新郎からご新婦の薬指に指輪をお付けください。上手くつけるポイントは、ご新婦の薬指をしっかり持ち、指中ごろまで来たら指輪を回転するようにまわし込むと良いでしょう。上手く出来なくても途中で諦めず、最後まで落ち着いて行うことです。
- 媒酌人玉串奉奠(ばいしゃくにん)
ご両家を代表して、各1名ずつ玉串奉天を行います。それに合わせてご参列者も拝礼し、お二人の幸せを祈ります。
10.親族結盃(しんぞくけっぱい)
最終の儀式です。巫女さんにより「飲み物」が注がれます。お二人とご両家間の強い繋がりを結ぶための乾杯です。