ミスユニバースの撮り方を結婚写真に応用できる
先日ミスユニバースの有力な候補となりうる方の撮影を行いました。
内容は2つのパターンを作り上げ、両者のイメージをまったく違うものにする試みです。
一つはハードな都会的にしてもう一方はフェミニンな優しい感じに仕上げると言うものです。
都会的なイメージの撮影では黒い服、赤いルージュ、黒いパンプスといった定番ですが、照明はハードになり過ぎないように加減して、コントラストを少なめにおさえました。
コントラストを抑える効果は肌をなめらかに見せ、美肌を維持することです。
もう一方のフェミニンな作品は美肌を維持しながら如何に濃淡を付けるかが課題です。
というのは美肌を前提に撮ると顔立ちがフラットになりやくす、のっぺりした仕上がりになりやすいからです。
この二つの紹介を見ると、同じことを言っているように感じますが、照明の作り方はまったく違います。
まず都会的な作品の製作ステップですがコントラストを付けたライティングからアスターとします。
それを実際のモデルでテスト撮影を行います。一発で美しく撮影できればセッティングは終了ですが、モデルの顔立ちや肌のコンディションが各々ちがうため、調節は不可欠となります。
次にコントラストを維持しながら肌がキレイに見えるラインまで補助光を用意します。
この作業を繰り返し行い、適度なバランスを付く仕上げます。
フェミニンなライティングはまったく逆の考えです。
まず、美肌になるように基本セッティングを行います。
ここで実際のモデルさんに撮影位置にきてもらい、テスト撮影を行います。
このライティングは全体的に美しい光をスタジオいっぱいに作り上げるのですが、立ち位置により若干の光の回り方が異なるため、数箇所でテスト撮影する事が通常です。
そして照明に関係するのが服のカラーです。基本的にはトーンの明るい色が美肌になることを抑えておくと良いでしょう。
以上のように様々なコンセプトの元でモデルさんの美しさを強調させるようにします。
そしてこのように美しく撮ることを前提とした撮影テクニックを結婚写真に応用することによりクオリティーの高いドラマチックなウェディングフォトとなるのです。